スキルの習得と活用の「知ってる x できる」

スキルの上達は、以下の4つのステップを踏みます。

1. 無意識的無能 (知らないし、できない)

2. 意識的無能 (知っているけど、できない)

3. 意識的有能 (知っているし、意識すればできる)

4. 無意識的有能 (知っているし、意識しないでもできる)


ショートカットの習得を例にして、これを、さらに細分化してみます。


1. 無意識的無能 (知らないし、できない)
1-1. 見たことも聞いたこともない
1-2. 見た/聞いたはずだが記憶に残っていない

2. 意識的無能 (知っているけど、できない)
2-1. 記憶が断片的で一連の動作を再現てきない
2-2. 新しい方法の実行に対し意識的/無意識的に回避行動を取る
2-3. マニュアルを皆からでも、動作間違いが多く達成できない
2-4. 強い動機があったとしても、知識どおりに身体を動かせない

3. 意識的有能 (知っているし、意識すればできる)
3-1. 動作が断片的・断続的で、実施に著しいストレスを感じる
3-2. 新しい方法のほうが不便と感じつつも、連続して訓練できる
3-3. 一連の動作を連続的にスムーズに再現できるようになる
3-4. 新しい方法の活用が楽しく、達成感を感じられるようになる
3-5. より最適化された方法の探求を楽しめる
3-6. 忙しいとき/余裕がないときは新しい方法を活用できない

4. 無意識的有能 (知っているし、意識しないでもできる)
4-1. 忙しいとき/余裕がないときこそ、新しい方法を活用してその恩恵を受けられる
4-2. 勝手に身体が動き、気づいたときには作業が完了している


「スキルになっている」と呼べるのは、上記の「3-3」の段階くらいからです。

こうして見てみると、「ショートカットを『知っている』」というだけではまったく役に立たないということがよく分かりますね。

スキルの習得では、知識を追い求める(「意識的無能」レベルで終わらせる)よりも、せめて、一連の動作を連続的にスムーズに再現できるようになる(「意識的有能」レベルに至る)ことを目指しましょう。
  • あなたにとっての、「ショートカットを使いこなせる」とは、どういう状態でしょうか。
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