「エクセルマクロ・VBA発展編1」講座と演習

「エクセルマクロ・VBA発展編1」講座と演習

こんな方向けの講座です

  • エクセルマクロ・VBA基礎編を修了した方
  • For Next構文、If文を組み合わせたマクロを実務でも活用できている方
  • 抽象概念やプログラムの中身についての知識に限界感がある方
  • 自動記録機能で作ったマクロを見てもどこをどう手直しすれば欲しいマクロになるか分からない方
  • エクセルのセル内のデータだけでなく、グラフやピボットテーブル、オートシェイプ等もマクロで操作したい方
  • 手元にやってくるのがぐちゃぐちゃなデータばかりで、それらを手作業で整理するところから仕事がはじまることが多い方
  • 大がかりな仕組みを作ろうとすると、以下の問題が生じる方
    • ロジックが破綻して、どうしても解決しないエラーが残る
    • くり返し同じようなことを書いている箇所が続き、読みにくい、改変が大変
    • 自分で読み返してもどこでどういう処理をしているのか分かりにくい

こんな趣旨の講座です

  • For Next構文、If文だけでなく、より高度な構造文も状況によって使い分けられるようになる。
  • 正確な抽象概念の理解に基づいて、複雑な処理を実現するマクロも簡単、簡潔に書けるようになる。
  • 自動記録機能で作ったマクロを自由に編集できるようになる。
  • 元データがぐちゃぐちゃでもほとんど手作業での整形なしでマクロを使って仕事をできる。
  • エクセルのセル内のデータだけでなく、グラフやピボットテーブル、オートシェイプ等もマクロで操作できるようになる。
  • 高度な仕組み・大がかりな仕組みを作っているときでも、自然に、以下のような品質のプログラムになる。
    • ロジックが破綻しない
    • くり返し同じようなことを書かないで済むようになる
    • あとから読んで読みやすい、修正しやすいプログラムに仕上げられる

この講座で得られること

  • 抽象概念

    • データ型とオブジェクト型
    • コレクションとインデックス
    • プロパティの概念の拡張
    • メソッド
    • 構文に対する深い理解
    • 部品化
  • プログラムの中身

    • データ型
    • オブジェクト型
    • Range型
    • メソッド
    • 自動記録で作ったマクロの編集
    • 論理演算子
    • for each構文、do loop構文、select case構文
    • With ステートメント
    • サブプロシージャの分割
    • モジュールレベル変数
    • 別モジュールにある変数、プログラムの連携
  • Visual Basic Editorの機能

    • 変数の宣言を強制する
    • 各種の入力支援機能
    • やや高度なテストの方法
    • ステップアウト、ステップオーバー
  • 組み立てのノウハウ

    • ハンガリアン記法
    • より高度な抽象概念を活用できる、より簡単なマクロの書き方のパターン(アルゴリズム)
  • 早さと正確さ

    • 自動記録を正確に行うための注意点
    • プログラムの整形、可読性向上、高度な編集に関わるショートカットキー操作

実務での利用シーン

  • 以下のようなデータを扱うときでも、一部手作業は発生するが、あとはほんとどマクロを使って処理してしまう。

    • 処理件数が毎回異なる
    • 表記が不統一なデータが混在している
    • ファイルごと、シートごとにデータの所在が異なる
  • 提案書や月例報告書などに添付するグラフやピボットテーブル、オートシェイプ等もマクロで一括編集して業務を進める。

  • 自分の上流工程・下流工程で行われている業務の効率化まで実現できる、大がかりなマクロを書く。
  • 自分用のデータベースを作り、そのデータベースにデータを蓄積する仕組みや、上司や取引先からの都度の要請にあわせてさらっ-とマクロを書いてレポートを作成する。

こんな楽しみを得られます

導入編~基礎編のころとはまた異なる、成果に裏打ちされた、「自分は仕事がデキる」という自信
ここまでさらさら高度なマクロを書ける人は、システム部門を含めて探しても、社内でも稀。
マクロを書くのが楽しくて仕方がない。
「コピペに振り回されていた私の人生は、はっきり言って10年くらい無駄だった」と心から嘆かわしくなる。
でも、相変わらずコピペ三昧で死にそうになっている同僚を見ると、「マクロを知ることができてよかった」と、改めて思う。
同僚の仕事をしている様子が「止まっているかのように見える」

周囲からこんな風に見られます

業務内容に変化があっても、お願いすれば翌日には対応するマクロは修正済み。多額の費用がかからないばかりか返事一つでやってくれるので、お願いする側からするととてもありがたい存在(を通りこして、いないと困る人になりつつある)。
「複数部門が絡む大がかりなプロジェクトに関わってもらいたい人材」として、どこかで密かにリストアップされている。
システム開発をシステム部門に依頼したり外注したりする際の窓口として矢面に立たさせれる。
仕組み化、効率化の専門家として重宝され、オペレーションに大きな変更をする前に真っ先に相談されるようになる。
「IT系の勉強をもっとしたい」とあなたが申し出てきたとしたら積極的に支援してあげたいと思われる。
「つまらない仕事はさせたくない人」になる。必然的に、深みのある仕事、重要な仕事にじっくり取り組む機会が増える。くだらない要件でむやみに呼び出されなくなる。
「ぐちゃぐちゃな仕事を整理してくれる、頭のいい人」とみなされる。

講座開発者からひとこと

基礎編レベルのことを理解できると、ある程度の成果は出せるようになります。
得意なパターン、ハマると大きな成果を出せるパターンのようなものもできてきます。
しかし、処理が複雑なマクロを書いたり、大がかりな処理をするマクロを書き上げたりするのはまだまだ大変です。
マクロを書き始めのころの僕もそんな壁にぶつかりました。
この壁を超えるには、もう一歩上のレベルの抽象概念の理解と、その抽象概念がエクセルVBAの世界ではどのように表現されているのかの理解の2つが大切です。
この壁を越えると、マクロのおもしろさもまた深まります

基礎編のあと実務でマクロを書いたりフォロー動画を7個~8個くらいはしっかりやってきたという方なら、バンバン楽しく理解できます。
頭の中がかなり抽象的になってくると、その分、技がキマったときの破壊力も抜群です。
フォロー演習では、かなり大がかりなプログラムの開発も事例としてばんばんでてきます。大いに楽しみにしていてください。

講座の詳細

講座の進め方

公開講座

  • 「エクセルマクロ・VBA発展編1」講座と演習はテキストに沿って説明するだけの座学ではありません。
    高度な抽象概念を学ぶ必要から、基礎編同様、ワーク中心の、頭と体を最大限に活用した講義を実施しています。

img_hatten1_002 手書きのワーク。パソコン上では分かりにくいことも、自筆で手書きすると一発で理解できます。
img_hatten1_003 発展編1での恒例のワーク、名札交換ゲーム。具体的な動きを使って抽象概念について学びます。
img_hatten1_004 ワークの輪には、講師の小川も参加します。プラスアルファな知識を得られることも。

講座の進め方

オンライン講座

  • 公開講座の収録映像ではありません。
    オンライン講座の受講生のためだけに撮り下ろしたオリジナルの動画セミナーです。
    オンライン講座のメリットを最大限に、デメリットを最小限にするべく、徹底して作り込んでいます。

  • 公開講座と異なり、「どこまで説明すれば受講生の方が理解できるのか」を教えながら確認する方法がありません。
    その点を補うべく、重要なことについては手を変え品を変え、しつこいくらいに別の角度からもくり返し解説しています。

  • 公開講座と同様、オンライン講座にもワークを多く用意しています。
    ワークは、あなたにやっもらうだけの宿題ではありません。達人養成塾の小川も動画の中で実際に解きます。いっしょに演習しましょう。

  • 一本一本の動画の再生時間は、受講生の集中力が続く数分~15分程度の短い時間にしています。
    動画講座という環境に配慮し、公開講座であれば一気に説明しきってしまえるようなことでも細切れの内容に再整理してお伝えするためです。

  • 質問は数分~15分程度の動画一本一本の内容に対して気軽にできます。
    また、各動画で過去にあった質問と達人養成塾からの回答は、すべて閲覧可能です。

教材の構成

2013/11/1現在。
公開講座とオンライン講座で構成が異なることがあります

☆発展編1マインドマップレジュメ(12枚)
講座で主に使用する資料です。テキストのダイジェスト版です。

☆発展編1ワーク資料レジュメ(7枚)
講座全体の構成図、抽象概念を理解するための補助資料等。
講座で一部を使用します。

☆発展編1演習解説資料レジュメ(10枚)
講座後半で扱う演習問題を解く際の考え方と作業の進め方。
演習後の各自での復習用資料です。

☆エクセルマクロ・VBA発展編1 テキスト(162ページ)
エクセルマクロのプログラムの中身について解説したテキストです。
マクロを書くことを車の運転に例えれば、「るるぶ信州」のようなドライブガイド本に相当します。
講座中に開くことはありませんが、講座受講後に頭から読んでいくとよい復習になります。

☆発展編1サンプルデータ
講座で使用するサンプルデータ等。エクセルファイル、CSVファイル等の形式で提供します。
そのままコピーして業務に使えるサンプルも多数収録しています。

img_hatten1_005 発展編1は基礎編に比べて資料点数は少なめです。
img_hatten1_006 発展編1のテキスト。図版を多用し、講義を忠実に再現しています。(オンライン講座ではPDFファイル)
img_hatten1_007 講義内容を要約したマインドマップ。「復習するときにも持ち運びしやすい」と好評です。

講座の所要時間と講師

  • 公開講座: 約12時間(小川が直接指導)
  • オンライン講座: 動画64本、再生時間合計463分56秒
公開日時: 2023/05/30 00:00